手術症例報告
食道浸潤胃癌開腹胃全摘後局所再発に対する腹腔鏡・胸腔鏡下中下部食道切除 1例報告
中内 雅也
1
,
須田 康一
,
梅木 祐介
,
稲葉 一樹
,
石田 善敬
,
宇山 一朗
1藤田保健衛生大学 上部消化管外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
開腹術
,
胸腔鏡法
,
腫瘍再発
,
腫瘍侵入性
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
腺癌
,
腹腔鏡法
,
Roux-en-Y吻合術
,
食道空腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Adenocarcinoma
,
Esophageal Neoplasms
,
Gastrectomy
,
Laparotomy
,
Laparoscopy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Stomach Neoplasms
,
Thoracoscopy
,
Esophagectomy
pp.687-694
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2016226295
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53歳男。約4年前に前医で胃上部食道浸潤癌に対し開腹胃全摘、脾摘術、結腸後経路Roux-en-Y再建、約3年前に癒着性イレウスに対し腹腔鏡下癒着剥離術を受けていた。経過観察中に食道空腸吻合部口側に病変が出現した。上部消化管内視鏡で食道空腸吻合部口側の食道前壁側に3cm大の0-I型病変を認め、一部に結節を伴っていた。造影CTで遠隔転移やリンパ節転移を認めなかった。局所再発と診断し、腹腔鏡・胸腔鏡下に中下部食道切除・Roux-en-Y再建を施行した。術中迅速腹腔内洗浄細胞診は陰性で、腹膜播種を認めなかった。食道空腸吻合部を含めて中下部食道を切除し、Roux-en-Y再建を行った。病理診断はpor2、pT3、ly1、v1、pN0、pPM0、pDM0であった。術後、癒着に伴う近位側空腸閉塞と回腸閉塞を発症し、十二指腸空腸吻合と回腸部分切除を行ったが、経過良好で術後69日に退院となった。
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