発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016119597
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73歳女。右乳房腫瘤を主訴とした。マンモグラフィで右乳房E領域に高濃度腫瘤を認め、境界は一部不明瞭で石灰化を伴っており、カテゴリー4と判断した。乳腺超音波では直径2.0cmの境界明瞭、多房性の嚢胞性腫瘤を認め、一部に乳頭状病変を認め、嚢胞内には細胞塊が多数みられた。穿刺吸引細胞診では乳頭腫が疑われたが、良性・悪性の鑑別が困難であったため、乳房部分切除術を施行し、病理組織学的に乳腺神経内分泌型非浸潤性乳管癌の診断に至った。術後追加治療を行わず、術後第3病日に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015