発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017270
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症例1:69歳男。統合失調症のため入院中、著明な腹痛を生じた。精査の結果、小腸陥頓による右鼠径ヘルニアから腸閉塞を併発したものと診断し、緊急開腹術を施行した。症例2:59歳男。アルコール依存症、統合失調症のため入院中、貧血の精査にて胃の中分化型腺癌を認め、幽門側胃切除術を施行した。いずれの症例も術後2日目に高熱を伴う意識混濁、全身の筋硬直が出現し、抗精神病薬中止により併発した悪性症候群を考え、dantrolene、levodopa投与を行った。その結果、症状は改善し、症例1は術後43日目、症例2は術後45日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015