発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078109
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78歳女.患者は意識障害,構音障害,尿失禁を主訴とした.自宅にて意識低下,尿失禁をしているところを発見され入院となった.所見では左上下肢の筋力低下,感覚低下,両下肢の歯車様の固縮,両上肢の著明な振戦を認めた.検尿で尿潜血強陽性であったが,沈渣では赤血球の増加は認めず,筋崩壊に伴うミオグロビン尿と思われた.dantroleneの点滴静注を開始したところ,上肢の筋剛直は軽減を認め,その後,全身の筋剛直は徐々に消失し,CKも徐々に低下した.入院10日目には検査値は正常化し,dantrolene中止後もCKの再上昇を認めず,リハビリ加療継続のために転院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005