発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017271
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71歳男。発熱、腹部膨満感を主訴とし、腹部CTにて回盲部膿瘍の診断で入院となった。腹部単純および造影CT所見より回盲部膿瘍による限局性腹膜炎を考え緊急手術を施行し、膿瘍と癒着した回腸約40cmを含めた回盲部を切除し、機能的端々吻合で再建した。病理組織学的所見より、回盲部膿瘍は回腸憩室炎の腸間膜側穿通によるものと最終診断された。術後、遺残膿瘍壁と同部位の尿管の線維性狭窄による右水腎症を認めたが、抗生物質投与による保存的加療で軽快し、術後19日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015