発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2004119782
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72歳男.洞不全症候群による失神発作のため,DDI型ペースメーカーの体内植込み術を施行された.ペースメーカーの電池交換の目的で入院した.電池交換は無事終了したが,腹満,食欲低下を訴え経口摂取が不良となった.乳酸化リンゲル液,metoclopramide,50%ブドウ糖の点滴静注を開始したが,高熱,著明な発汗,意識レベルの低下,強直性痙攣,筋固縮が出現し,頻脈と共にショック状態となった.病歴,症状,検査所見より,悪性症候群と診断された.metoclopramideを中止しdantrolene sodiumの経口投与を開始した.第18病日には軽快退院した.全経過を通してペーシングモードはDDIで行い,モードや闘値の変更は行わなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004