発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017028499
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37歳女。1年前に胃癌手術の既往があった。今回、産後1日目より突然の上腹部痛、嘔気が出現して当科紹介となり、身体所見・腹部造影CT所見より腹腔鏡下幽門側胃切除術後の内ヘルニアによるイレウスと診断して緊急手術を行った。開腹所見では小腸のPetersen's defectへの嵌入と捻転を認め、捻転を解除した後、小腸の嵌入を整復し、Petersen's defectとY脚挙上部の間隙を縫合閉鎖した。術後経過は良好で、術後第8病日に軽快退院し、その後再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2016