発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014063372
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症例は64歳男性で、労作時呼吸苦を主訴とした。精査にて大動脈弁狭窄兼閉鎖不全および僧帽弁狭窄兼閉鎖不全症、心房細動と診断し、大動脈弁置換術+僧帽弁置換術+左房maze手術を施行した。術後、激しい体動や意志疎通困難が持続し、高熱やCK上昇が認められたため、悪性症候群を疑い、術後2日目よりdantroleneの静脈注射を開始した。治療開始後はCKが徐々に低下し、意識状態と発熱も改善し、歩行可能となり、術後6日目dantrolene投与を終了し、術後38日目に軽快退院することができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013