発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015199775
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53歳女。下腹部痛を主訴に、近医のCTにて卵巣腫瘍を指摘された。初診時、腹部MRIでは骨盤~中腹部にかけて内部やや不均一な充実性腫瘤を認めたが、周囲臓器への浸潤はなく、明らかなリンパ節腫大や腹水もみられなかった。以上より、卵巣悪性腫瘍を疑い、開腹手術を行ったところ、小腸間膜由来の腫瘍であり、癒着がみられたため、小腸切除を行い腫瘍を摘出した。病理組織学的に小腸間膜原発のextragastrointestinal stromal tumorと診断された。術後はimatinib投与を3年間行い、術後3年4ヵ月間無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015