発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010028527
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4歳女児。患者は腹痛を主訴に腹部超音波およびCTにて腹腔内腫瘤が認められ、著者らの施設へ入院となった。所見では腹部超音波では右下腹部に隔壁を有する嚢胞性病変がみられ、CTでは上腸間膜動脈を中心に腸間膜が渦巻き状に回転するwhirlサインが認められた。以上より、本症例は腹腔内腫瘤による小腸軸捻転症と診断され、緊急手術を行い、小腸捻転を解除後、嚢腫を含めた小腸を部分切除した。その結果、病理組織学的に小腸腸間膜リンパ管腫であり、術後2年3ヵ月経過現在、再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009