発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006036936
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54歳男性.患者は腹部腫瘤を主訴とした.腹部超音波では右下腹部に境界明瞭で内部不均一な腫瘍を認め,腹部ダイナミックCTでは骨盤腔内に約9cm大の回腸動脈が栄養血管と考えられる類円形の腫瘤を認めた.一方,MRIで腫瘤はT1にて一部線状の高信号域を認め,T2では低信号~やや高信号を呈した.小腸造影では下腹部正中に壁外性の圧排像が認められた.以上より,小腸gastrointastinal stromal tumorと診断し,小腸部分切除術を行った.病理組織学的に小腸間膜原発のデスモイド腫瘍と診断され,術後経過は良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005