発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015149839
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53歳男。食後の上腹部痛を主訴とした。下部消化管内視鏡・注腸造影で横行結腸中部に頂部潰瘍を伴う有茎性の粘膜下腫瘍を認め、腹部CTでは横行結腸に内部が脂肪と等濃度の腫瘤を認めた。また、肝彎曲部に腸重積を疑う所見を認めた。腹部MRIではT1、T2強調像ともに高信号を呈し、脂肪抑制T2強調像で均一な信号低下を示す腫瘤を認めた。腸重積を伴う横行結腸巨大脂肪腫と診断し、腹腔鏡下に腫瘍切除術を施行した。腫瘍は11.1×5.7×3.3cm大で、病理組織学的に脂肪腫と診断された。術後経過は良好で、術後6日目に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015