進行大腸癌に対する内視鏡外科手術の限界
進行横行結腸癌に対する腹腔鏡手術手技
大塚 幸喜
1
,
木村 聡元
,
箱崎 将規
,
八重樫 瑞典
,
上嶋 徳
,
松尾 鉄平
,
藤井 仁志
,
佐藤 慧
,
佐々木 章
1岩手医科大学 外科
キーワード:
結腸腫瘍
,
結腸切除
,
腹腔鏡法
,
横行結腸
,
トロカール
Keyword:
Colectomy
,
Colonic Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Colon, Transverse
pp.238-243
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016126582
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腹腔鏡下大腸癌手術の中で横行結腸癌,特に中結腸血管根部郭清が必要となる進行癌の手技の難易度は高いと考えられている.また,これまでの開腹手術との大規模臨床比較試験においても横行結腸癌は対象外とされ,エビデンスにもとぼしい部位である.しかし,手技を工夫することで腹腔鏡手術特有の内側アプローチからの良好な視野,そして拡大視効果によりこれまでの開腹手術を凌駕する精緻で安全な手術ができると確信する.本稿では進行横行結腸癌,特に中結腸血管根部郭清を伴う腹腔鏡手術手技とポイントを解説する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016