発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014343880
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63歳女。腹痛を認め、腹部単純X線検査にて腸閉塞と診断された。腹部CT検査では、著明に拡張した小腸と腹水が認められた。収縮期血圧は60mmHg台に低下し、脈拍は130回/分に増加してショック状態となり、緊急開腹手術となった。腹腔内には淡血性腹水が貯留しており、回腸から盲腸にかけて腸間膜を軸に270°時計回りに捻転していた。回腸末端から口側に90cmの小腸と、Bauhin弁より肛門側40cmの回腸および上行結腸は壊死していた。回腸末端から口側に100cmの小腸で、またBauhin弁より肛門側50cmの上行結腸で腸を切離した。腸間膜は回結腸動静脈を含め結紮切離した。回腸結腸の吻合は機能的端々吻合で施行した。切除標本の病理組織学的所見は、絞扼性腸閉塞の結果として矛盾しなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014