発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010160811
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46歳女。腹痛を主訴とし腸閉塞の診断で入院となった。帝王切開、子宮内膜症の既往がある。腹部単純X線、腹部CT所見にて、鏡面像を伴う小腸ガス、拡張した小腸を認めた。緊急手術を行ったところ、右卵巣が回盲部に癒着しており回盲部切除を行った。病理組織学的所見より、子宮内膜組織を回腸、回盲の粘膜下層から漿膜面に認め、腸管子宮内膜症(本疾患)と診断した。術後経過は良好で、術後8日目に退院した。性成熟期の女性で腸閉塞症状がある場合は、過大手術を避けるために、本疾患を念頭に置く必要がある。
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