発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004197372
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
54歳男.腹部膨満を主訴とした.腹部単純X線及び注腸造影所見より盲腸軸捻転症と診断し,内視鏡的に整復した.4年後,再び腹部膨満及び腹痛が出現し,単純X線にて著明に拡張した大腸ガス像を認め,盲腸軸捻転の再発を疑い入院となった.内視鏡的整復を試みたが狭窄部の内側に内視鏡を挿入できず,開腹術を施行した.開腹すると盲腸から上行結腸は後腹膜に固定されておらず,腸間膜を軸に反時計回りに540°捻転していた.捻転を解除したところ腸管の色調は良好であり,穿孔,壊死は認めなかったが,拡張が著明であり再発例であることから回盲部切除術を施行した.術後経過良好にて退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2004