発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014140147
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症例は54歳男性で、左側腹部痛を主訴に、近医にて尿管結石を指摘され、当科紹介となった。血液生化学検査では高度の炎症所見を認め、腹部CTにて魚骨による腹腔内膿瘍と診断し、保存的治療が無効であったため、発症より2日後に緊急開腹術を施行し、膿瘍切除+憩室切除を行った。摘出された膿瘍は大網に覆われ、最大径10cm大、中心部に灰白色の膿と全長3cmの魚骨を認め、病理組織学的にMeckel憩室より腹腔内逸脱した魚骨による腹腔内膿瘍と診断された。術後経過は良好で、術後16日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014