発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142686
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
77歳女。下腹部違和感を主訴とした。腹部CTでは子宮背側に約4cmの魚骨と考えられる線状の高吸収域を認め、その周囲に辺縁に造影効果を伴う液体貯留を認めた。また、3年前に近医で撮影されたCTでも線状の高吸収域を認めた。透視下下部消化管内視鏡では魚骨と思われる異物周辺の腸管には、肉芽増生や憩室様所見は認めなかった。以上より魚骨による腹腔内膿瘍と診断し、腹腔鏡下に摘出術を行った。術後経過は良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015