発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014140146
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症例は67歳男性で、数日間続く下血を主訴に受診し、血液検査で著明な貧血を認め、消化管出血の診断にて緊急入院となった。入院後、輸血を開始するとともに、上部消化管内視鏡検査や造影CT、下部消化管内視鏡検査、カプセル内視鏡検査を行うも出血源の同定が困難であった。第6病日に再び下血と貧血の進行を認め、血管造影検査を施行したところ、第4空腸動脈に出血源が同定され、留置したマイクロコイルをガイド下に小腸部分切除を行った。病理組織学的にangioectasiaからの小腸出血であり、術後6日目に軽快退院となった。退院後8ヵ月経過した現在、消化管出血の再燃は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014