発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014140145
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症例は67歳女性で、呼吸困難を主訴に、心不全の診断にて緊急入院となった。入院後、輸血と利尿薬投与で心不全は改善し、全身検索にて十二指腸乳頭部癌を指摘され、PPPD+D2リンパ節郭清術を施行した。病理組織学的にStage IVbの十二指腸乳頭部内分泌細胞癌と診断され、術後経過良好で術後16日目に退院となった。術後約1年に多発肝転移を認め、CDDP+VP-16による化学療法を開始したところPRが得られたが、1クール終了後に顆粒球減少症、重症肺炎を発症し治療を中断した。その後best supportive careの方針で経過観察したが、術後1年6ヵ月に死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014