症例報告
小腸小腸型腸重積症により壊死腸管切除を要したPeutz-Jeghers症候群の1小児例
山口 亮
1
,
小原 由紀子
,
金澤 正樹
,
小松 秀吾
1千葉市立海浜病院 小児科
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
壊死
,
空腸疾患
,
腸重積症
,
腹部X線診断
,
ポリープ
,
小腸切除
,
腹部CT
Keyword:
Jejunal Diseases
,
Intussusception
,
Necrosis
,
Polyps
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Radiography, Abdominal
pp.979-982
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021246823
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症例は8歳男児。主訴は胆汁性嘔吐と腹痛で、絞扼性イレウスを疑い緊急手術を施行した。空腸ポリープを先進部とした小腸小腸型腸重積を認め、腸管温存は困難であり壊死腸管を含む125cmの小腸切除を要した。口唇色素斑と病理所見からPeutz-Jeghers syndrome(PJS)と診断した。PJSは腸重積症による腸管切除のリスクが高いため、診断後は早期に全消化管サーベイランスを行い、可能な限り内視鏡的ポリープ切除を行うことが肝要である。
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