発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013197258
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
85歳女。右下腹部痛を主訴とした。臍の高さの右下腹部痛の圧痛と反跳痛を認め、炎症反応の軽度上昇を認める以外に特記すべき異常はなかったが、腹部CTで右下腹部の腹腔内脂肪織の濃度上昇と同部の腹壁肥厚を認めた。保存的治療で改善しないため、特発性分節性大網梗塞と診断して腹腔鏡下に緊急手術を行い、全体的に肥厚して暗赤色に変色した大網(15×15cm)を切除した。切除標本の病理組織像は出血性大網梗塞の所見であり、術後経過は良好で、現在まで再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013