発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015022595
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24歳男。腹痛・腹部膨満感を主訴とした。下腹部に圧痛を認め、血液検査では炎症反応の上昇を認めた。腹部X線では小腸の拡張と鏡面像を認め、腹部造影CTでは拡張した小腸内に腸液の貯留を認め、絞扼性腸閉塞の疑いで緊急手術を施行した。メッケル憩室とその頂部より発生した索状物が回腸を絞扼し、索状物を切離して絞扼を解除後も絞扼部の色調の改善を認めなかったため、憩室も含めた小腸部分切除を施行した。病理組織学的に憩室先端の索状物内に血管を認めたため、この索状物を卵黄血管遺残索状物と診断した。術後は順調に経過し第12日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014