発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010160809
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60歳代女。右下腹部痛を主訴とした。腹部超音波(US)所見にて上行結腸に15×10mm大、低エコーで限局性の不整な壁肥厚、内腔のcentral strong echoの偏在性、肥厚した壁構造の消失を認めた。大腸内視鏡、生検、注腸造影各所見より、低分化型腺癌Gruop Vで、上行結腸癌(Type 2,SS,N0,H0,P0,M0)と診断した。右半結腸切除術を行ったところ、肉眼的所見でBauhin弁対側の上行結腸に9mm大の隆起性病変を認め、病理組織学的にType 2、9×9mm.muc、SS、ly0、v0、N0、StageIIであった。術後経過は良好で、補助化学療法はせず、外来にて経過観察中で、術後2年1ヵ月現在、再発は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010