発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009037042
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66歳男性。患者は既往歴に慢性C型肝炎があった。今回、嚥下困難を主訴とし食道・胃透視、上部消化管内視鏡で、門歯列より21cmの胸部上部食道に約1/3を占める径2cmの1型腫瘤が認められた。病理組織学的に扁平上皮癌で、食道癌と診断し、全身状態が良好であったため、右開胸開腹食道亜全摘出術が行なわれた。その結果、術後、非胆道閉塞性の胆汁うっ滞性の高度黄疸を来したが、ステロイド療法とursodeoxycholic acidの内服にて奏効が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008