発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009037037
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69歳男性。患者は体重減少、食欲低下を主訴とした。精査の結果、胃癌と診断され、幽門側胃切除術、D2リンパ節郭清、Billroth法再建が行なわれ、病理組織学的には中分化腺癌、pStage IIIAであった。術後、UFTによる化学療法を開始したが、本人の希望により1ヵ月で中止した。以後、1年経過でリンパ節の再発が認められ、TS-1による化学療法を5クール行なわれたが腫瘍は増大し続け、Tomo Therapyによる放射線単独治療が行なわれた。その結果、治療後6ヵ月でPRが得られた。目下、治療後1年4ヵ月経過で再発や転移はみられず、経過は良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008