発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008366268
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
69歳男性。患者は脳梗塞にて著者らの施設にある内科へ入院中、便秘および腹部膨満感が出現し、精査加療目的で外科へ転科となった。消化管精査の結果、進行盲腸癌と診断され、手術が予定されていたが、術前に急性虫垂炎の合併を認めた。絶食および抗生物質による加療を行ったところ、発熱および腹痛は改善し、腹腔鏡下にD3リンパ節郭清および右結腸切除術が施行された。その結果、病理組織学的に盲腸癌はstage IIIのmoderately differenciated adenocarcinomaで、虫垂には蜂窩織炎性虫垂炎が認められた。術後経過は良好で、術後4年目現在、再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008