発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008366269
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36歳男性。患者は突然の腹痛と嘔吐を主訴に近医を受診、CTにてイレウスが疑われ、著者らの施設へ紹介となった。入院時、WBCの上昇が認められ、腹部CTでは小腸の著明な拡張と液体貯留がみられ、遠位部小腸には狭小化が確認された。イレウス管を挿入し保存的治療を開始したところ、症状は軽減したが、イレウス管先端からすぐ肛門側の回腸での閉塞を認めたため、入院5日目に手術が施行された。腹腔鏡下では原因検索は困難であり、開腹したところ、Meckel憩室によるイレウスが確認され、イレウスを解除後、Meckel憩室を切除した。以後、経過は良好で、第13病日目に患者は軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008