発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005036494
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
原発巣と同様に,大腸癌肝転移巣も個々に生物学的悪性度は異なる.その指標となる転移巣および周囲の臨床病理学的特徴として,2次的局所進展因子(門脈腫瘍塞栓,肝静脈内腫瘍塞栓,胆管内腫瘍進展,隣接臓器直接浸潤,神経周囲侵襲および肝所属リンパ節転移)があり,肝転移巣割面の肉眼型分類およびentrapped liver cell(ELC)という新しい概念がある.肝切除例の予後判定と術後補助化学療法の必要性判定に考慮すべき所見の一つと考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2004