StageIV大腸癌に対する外科的治療戦略
肝転移に対する外科的治療戦略
高橋 慶一
1
,
山口 達郎
,
中山 祐次郎
,
中野 大輔
,
石山 哲
,
大日向 玲紀
,
矢島 和人
,
岩崎 善毅
,
松本 寛
1がん・感染症センター都立駒込病院 外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
治療成績
,
大腸切除
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Folfox Protocol
pp.23-27
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015060535
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大腸癌肝転移の外科治療は唯一治癒が期待できる治療であり,切除可能なら切除をすべきである.近年の全身化学療法の進歩,肝切除の進歩に伴い,肝転移に対する切除適応は拡大されている.それに伴い,肝切除を先行するliver firstの考えも出てきた.二期的肝切除も積極的に行われるようになったが,門脈塞栓術に伴う肝転移増大の問題も新たに生じた.さらなる予後向上のため,残肝再発予防のための化学療法も導入されたが,周術期全身化学療法については現時点では生存率の著しい改善はみられていない.
©Nankodo Co., Ltd., 2015