知っておくべき胆嚢癌の診療方針
外科治療 胆嚢癌手術における至適な肝切除範囲とは?
須田 浩介
1
,
大塚 将之
,
木村 文夫
,
清水 宏明
,
吉留 博之
,
加藤 厚
,
吉富 秀幸
,
野沢 聡志
,
古川 勝規
,
三橋 登
,
竹内 男
,
高屋敷 吏
,
高野 重紹
,
宮崎 勝
1千葉大学 大学院臓器制御外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
胆嚢腫瘍
,
胆嚢切除
,
肝不全
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
胆道ドレナージ
,
黄疸-閉塞性
,
TNM分類
,
肝十二指腸間膜
Keyword:
Cholecystectomy
,
Hepatectomy
,
Gallbladder Neoplasms
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Liver Failure
,
Jaundice, Obstructive
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.1291-1295
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007348332
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胆嚢癌は進行癌で発見されることが依然として多く、その予後はきわめて不良である。現在唯一長期生存が望める治療は外科治癒切除であり、種々の術式が施行されている。肝切除範囲としては、T2胆嚢癌では施設により施行術式が異なっており、適正な肝切除範囲のコンセンサスは得られていない。T3以上の胆嚢癌では、肝への直接浸潤(Hinf)あるいは肝十二指腸間膜浸潤(Binf)に応じた肝切除が併施され、肝中央下区域切除から肝右3区域切除が適応となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007