進行癌の治療戦略
進行胆嚢癌の治療戦略 R0 with D2で合理的な術式選択を
横溝 博
1
,
山根 隆明
,
林 亨治
,
川添 輝
,
木村 有
,
田中 栄治
,
平田 稔彦
1熊本赤十字病院 外科第2外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
十二指腸腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
胆嚢腫瘍
,
胆嚢切除
,
リンパ節郭清
Keyword:
Cholecystectomy
,
Duodenal Neoplasms
,
Hepatectomy
,
Gallbladder Neoplasms
,
Liver Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreaticoduodenectomy
pp.727-733
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010250160
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進行胆嚢癌とは深達度が漿膜下層以深に及んだpT2以上の癌を意味する。pT2胆嚢癌はリンパ節転移がなければ早期癌とかわらないが、リンパ節転移が広がるにつれて進行癌の性質を獲得する。胆嚢癌の外科治療の核は「R0 with D2」、すわわち癌の遺残のない切除とD2郭清を行うことにある。病変が胆嚢内に限局している場合は、R0が達成できれば予防的臓器切除の必要はない。周囲臓器への浸潤がある場合はR0の可否が長期生存のかぎになる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010