発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003207567
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癌深達度ss以上の進行胆嚢癌を,その肝浸潤形態に着目し,1)肝浸潤の認められない胆嚢限局型,2)肝床部を中心に肝実質浸潤をきたす肝床型,3)肝門部浸潤をきたし,肝門部Glissonを介して肝内へ進展し,閉塞性黄疸を合併する肝門型の三者に分け,進展様式や治療成績を対比すると共に,肝浸潤形態からみた進行胆嚢癌の治療方針について述べた.胆嚢限局型では,血行性肝転移の予防や十分なsurgical marginの確保を意図したS4a,S5切除+徹底郭清のための胆管切除の併施により,また肝床型では,S4a,S5切除以上の各種肝切除+胆管切除に他臓器合併切除を加えた積極的切除により長期予後が期待できると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003