発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003207566
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胆嚢癌の進展様式は多彩であり,癌の胆嚢周囲進展度に応じてエビデンスに基づく理論的な手術術式の選択が必要となる.T1では拡大胆嚢摘除+リンパ節郭清を基本とする.明らかにT1でIp型の場合は胆嚢摘除のみでもよい.術前診断がT2であれば症例によっては拡大胆嚢摘除が選択しうるが,原則としてS4a+S5肝切除+胆管切除+D2+No.16リンパ節郭清を行う.T3,T4であれば拡大肝右葉切除術を選択し,膵頭十二指腸切除の付加も検討する.Stage I~IIIは癌の存在部位や進展度に基づく適切な術式の選択で予後の改善が望める.Stage IVは外科的切除のみでは限界があり,手術適応や集学的治療法など今後の検討課題が多い
©Nankodo Co., Ltd., 2003