知っておくべき胆嚢癌の診療方針
外科治療 壁深達度別の至適術式のエビデンス
浅羽 雄太郎
1
,
西尾 秀樹
,
江畑 智希
,
小田 高司
,
横山 幸浩
,
安部 哲也
,
伊神 剛
,
上原 啓介
,
梛野 正人
1名古屋大学 大学院腫瘍外科
キーワード:
肝切除
,
腫瘍進行度
,
生存率
,
胆嚢腫瘍
,
胆嚢切除
,
リンパ節郭清
,
治療成績
Keyword:
Cholecystectomy
,
Hepatectomy
,
Gallbladder Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Staging
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.1270-1274
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007348329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胆嚢癌の標準術式は、T1では胆嚢摘出術、T2では肝床切除+リンパ節郭清である。胆管切除、膵頭十二指腸切除などの予防的隣接臓器切除の有用性は証明されていないので、われわれは施行していない。T3,T4症例では進展範囲に応じた手術術式が選択される。門脈浸潤例や肝外胆管浸潤例に対する手術適応に関しては、いずれも当科では陽性例と陰性例の生存に差がないので、切除の適応としている。しかし、強いエビデンスがある訳ではない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007