発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003207573
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過去22年間に著者ら施設で外科治療を行った高度進行胆嚢癌178例のうちt3,t4根治切除例93例について検討した.切除術式として6種類の肝切除を行い,うち右葉切除以上の大量肝切除はt3例の15例中3例(20%),t4例の78例中62例(79%)で行われた.3年,5年累積生存率はt3例でそれぞれ60%,40%,t4例では22%,17%であった.一方,30日以内の術死を含む在院死はt3の1例,t4の15例合計16例(17%)に認め,全例が右葉切除以上の大量肝切除例で,うち12例が門脈合併切除例,また5例がPD併施例であった.以上の結果からも,今後は課題として在院死亡率をさらに低下させること,再発後の治療法を開発することなどが重要なポイントと示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2003