発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069249
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80歳女。右下腹部痛が出現し受診したが症状が改善しないため救急搬送された。右下腹部圧痛と筋性防御を認めたが体表リンパ節腫大は認められなかった。腹部CTで回腸末端部の小腸壁肥厚を認めたが虫垂腫大はないと判断された。急性腸炎の診断で保存的治療を行ったが改善しないためCTを行い急性虫垂炎と診断された。腰椎麻酔下に手術を施行した。開腹すると虫垂は腫大し壁肥厚が著明であった。虫垂原発悪性リンパ腫で急性虫垂炎との鑑別が困難な例が存在するため虫垂炎の治療にあたって念頭におくものと考えられた。
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