発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010284102
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70歳代、男性。患者は胸部中部食道癌術後(食道亜全摘+3領域郭清術)の経過中に胸焼けが出現し近医を受診、胃内視鏡にて0~IIa病変を指摘され、手術目的で著者らの施設へ入院となった。所見では上部消化管造影および胃内視鏡で胃管下部小彎側に0~IIa病変が認められ、食道癌術後経過中に発生した早期胃管癌と診断された。そこで、胃管部分切除術を施行した結果、病理組織学的にpStage IAの中分化型管状腺癌であった。術後は経過良好であったが、定期観察中に0~IIa病変が再度出現し、内視鏡的粘膜下層剥離術、アルゴンプラズマ凝固を行ったところ、目下、4ヵ月経過で再発・転移は認められてない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010