発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006078610
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上腹壁正中ヘルニアの3例(症例1:82歳男,症例2:76歳男,症例3:72歳女)を経験した.いずれも心窩部・上腹部腫瘤の自覚があり,症例1は腹部MRI CTスライスで腹腔内から腹壁内に連続する脂肪レベルの腫瘤を認め,手術にて白線にピンポン玉大のヘルニア門を認めた.内容物は肝円靱帯の脂肪組織であった.症例2は腹部CTで腹腔内から腹壁内に連続する脂肪レベルの腫瘤を認め,手術にて白線にヘルニア門を認め,内容物は腹膜前脂肪組織であった.症例3は腹部エコーで腹膜に2cmの欠損があり,そこに腫瘤の突出を認めた.手術にてヘルニア嚢を剥離・切開し,内容物は脂肪組織であった.上腹壁正中ヘルニアの術前診断には超音波検査,CT,MRIの画像が有用であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005