発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071196
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76歳男.大腸癌検診のために行った便潜血検査で陽性と診断されたため注腸検査を行ったところ,S状結腸に隆起性病変を指摘され入院となった.生検により高分化型腺癌と診断した.画像診断などから,S状結腸癌に併存した虫垂粘液嚢腫と診断し手術を行った.病理組織所見でS状結腸癌は,高分化型腺癌,虫垂嚢腫壁は核異形のない粘液産生性の円柱上皮でおおわれ,虫垂粘液嚢胞腺腫と診断した.術後経過は良好で,7ヵ月経過した現在再発の徴候はなく,外来にて経過観察中である.又,術後CEA値は陰性化している
©Nankodo Co., Ltd., 2002