発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006036934
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67歳女性.患者は検診にて便潜血反応陽性を指摘され,近医の注腸検査で盲腸下極の陰影欠損を認め,精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった.腫瘍マーカーは正常値であったが,腹部CTでは右下腹部の盲腸部分に一致して3cm大の嚢胞状腫瘤を認めた.一方,3D-CTでは虫垂に嚢胞状腫瘤を認め,盲腸下極の内方に管外性圧排像が認められ,大腸内視鏡では盲腸下極に辺縁なだらかな広基性の腫瘍を認めた.以上より,盲腸嚢胞状腫瘤と診断し,腹腔鏡下回盲部切除術を施行したところ,病理組織学的に虫垂粘液嚢腫と診断された.術後経過は良好で術後9日目には退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005