発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003055009
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7歳女児.自転車に乗車中に転倒し上腹部を打撲し,上腹部痛を主訴とした.翌日AMYは2008IU/lに上昇し腹部CTで膵体部の断裂と血腫を認めた.膵断裂部の血腫が限局化していたこと,他臓器損傷を認めなかった等の理由から保存治療を行ったが,末梢膵管に狭窄が認め,狭窄部の切除と末梢側膵空腸吻合を施行した.術後は膵腫大を認めるのみで膵内分泌機能障害もなく退院となった.膵外傷に対して緊急手術を行うべきか判断に苦慮するところであるが,膵外傷に対する保存的治療の功罪について考察した
©Nankodo Co., Ltd., 2002