発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005102634
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症例は20歳と25歳の女性で,いずれもシートベルト非装着の状態で受傷し,肝損傷のタイプは日本外傷学会分類のIb型(被膜下損傷・中心性破裂)に相当した.治療は2例とも保存的加療を行い,症例1は約2週間で血液生化学所見,腹部CT所見とも改善し,経過良好であった.症例2も血液生化学所見は約2週間で正常化したが,肝損傷部に1ヵ月後大きな嚢胞性病変が形成され,bilomaあるいはhematomaと考えられた.同病変は徐々に縮小し,7ヵ月後に消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2005