発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005188904
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8歳男児.公園のブランコで遊んでいて上腹部を強打し,顔色不良で冷汗を伴いショック状態となり近医に搬送された.超音波検査にて腹腔内出血が疑われ,紹介転院となった.腹部全体に強い筋性防御反応を認め,軽度の貧血を認めた.生化学検査では血清AMYが250単位とやや上昇し,X線所見は不明瞭で,CT所見にて腹水と膵断裂像・離開像を認めた.上腹部横切開にて開腹手術を行い,出血部位の処置を行って膵腸管吻合を行い,腸管内と腹腔内にチューブを留置した.腸管内チューブは3週間で抜去し,膵瘻が認められたが,十全大補湯にて軽快しドレーンチューブは40日後にすべて抜去できた.44日目に退院し,経過は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2005