発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017326389
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79歳男性。安静時胸部圧迫感が出現し、紹介受診となった。胸部X線では右胸心であった。心胸郭比は62%であった。胸腹部CTでは左右の心房・心室、上下大静脈・大動脈・肺動脈など全て正常の鏡像型の逆位・右心であり、腹部臓器も含めて完全内臓逆位であった。以上より、完全内臓逆位・鏡像型右胸心を有する連合弁膜症と診断され、MVR(僧房弁置換術)、AVR(大動脈弁置換術)、およびTRP(三尖弁輪縫縮術)が行われた。手術時間は221分、体外循環時間は129分、大動脈遮断時間は98分であった。術後は順調に経過し、術後23日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017