手術の工夫
僧帽弁・大動脈弁置換術に合併した術中左室破裂
楜澤 壮樹
1
,
相澤 啓
,
高澤 一平
,
佐藤 弘隆
,
村岡 新
,
大木 伸一
,
齊藤 力
,
川人 宏次
,
三澤 吉雄
1自治医科大学 心臓血管外科
キーワード:
胸部X線診断
,
三尖弁
,
三尖弁閉鎖不全症
,
術中合併症
,
心臓破裂
,
僧帽弁
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
大動脈弁
,
大動脈弁狭窄症
,
人工弁置換術
,
三尖弁形成術
Keyword:
Aortic Valve
,
Aortic Valve Stenosis
,
Heart Rupture
,
Intraoperative Complications
,
Mitral Valve
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Radiography, Thoracic
,
Tricuspid Valve
,
Tricuspid Valve Insufficiency
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
pp.349-352
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015298895
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73歳女。失神を主訴とし、精査の結果、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症を合併した重症大動脈弁狭窄症と診断し、僧帽弁・大動脈弁置換術、三尖弁形成術を施行した。なお、術中にTreasure分類I型の左室破裂を認め、心停止下に心内膜側から修復術を行い、再建弁輪の脆弱性を考慮し負担を軽減するためスカート付き人工弁を作成し、左房壁にtranslocationして縫着した。術後1年の現在、日常生活は自立し、良好に経過している。
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