発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010155772
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37歳男。3年前より胸部X線像で右中肺野の異常影が徐々に増大し、気管支鏡で肺粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫と診断された。CTでは右肺中葉S5に気管支含気像を伴う境界明瞭なconsolidationを認め、胸腔鏡下に中葉を切除した。腫瘍は7.3cm大で肺門中枢近くへの進展を認め、組織学的には小型リンパ球様細胞がびまん性に浸潤・増殖して胸膜にも浸潤し、細気管支上皮にリンパ上皮性病変を認めた。免疫染色ではCD20およびCD79a陽性、CD3陰性であった。術後18日より補助療法としてrituximabを4コース投与し、副作用も認めず経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010