臨床経験
骨髄異形成症候群を伴う肺門リンパ節転移陽性肺粘表皮癌
松田 佳也
1
,
森山 博史
,
稲葉 雅史
,
久保 良彦
,
北田 正博
,
林 諭史
,
石橋 佳
,
岡崎 智
,
高橋 奈七
,
安田 俊輔
,
阿部 昌宏
,
平田 哲
1元生会森山病院 外科
キーワード:
Cefazolin
,
骨髄異形成症候群
,
胸部X線診断
,
リンパ行性転移
,
粘表皮癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
Tegafur-Uracil
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Cefazolin
,
Lung Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Pneumonectomy
,
Radiography, Thoracic
,
Carcinoma, Mucoepidermoid
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
,
Positron-Emission Tomography
pp.786-789
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017338842
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65歳女。主訴は胸部異常陰影で、3年前に骨髄異形性症候群と診断され近医で経過観察中であった。胸部CTでは左肺下葉S9に33mmの腫瘤影を認め、腫瘍マーカーはCEA 8.7ng/mlと高値であった。貧血を認めたため濃厚赤血球を輸血後、胸腔鏡補助下左肺下葉腫瘤の針生検を施行し、術中迅速病理にて扁平上皮癌と診断され、左肺下葉切除および縦隔郭清術を行った。病理組織学的に粘表皮癌pT2aN1M0、臨床病期IIAと診断された。術後感染や貧血の増悪はなく9日目に経過良好で退院し、2年経過して無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2017