発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016030713
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45歳男。約8ヵ月前にStanford A型急性大動脈解離に対しBentall手術を受け、術後当院で経過観察していたところ、労作時息切れ、易疲労感が出現した。精査の結果、左前下行枝(LAD)近位部完全閉塞による陳旧性心筋梗塞の診断に至り当科入院となった。320列冠状動脈CTではLADの近位部に石灰化を伴う15mm長の完全閉塞を認め、末梢側は良好に造影された。左前側方開胸による心拍動下冠状動脈バイパス術を施行し、バイパスには左内胸動脈を用いた。術後7日に軽快退院し、退院前に施行した冠状動脈CT造影でバイパス血管の開存は良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015