発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015042058
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
66歳男。他院で胸部異常陰影を指摘され、当院に紹介された。胸部CTで左S10に最大径40mmの内部均一な充実性腫瘤を認め、FDG-PET検査で腫瘤にSUVmax 9.2の取り込みを認めた。経気管支肺生検を行ったが診断は得られず、胸腔鏡下に手術を行った。術中迅速病理検査でも確定診断は得られず、リンパ腫または炎症性偽腫瘍の可能性が高いと判断されたため、肺部分切除のみで手術を終了し、切除標本の病理組織所見からリンパ上皮腫様癌と診断した。肺部分切除の1ヵ月後に、残った左下葉の切除と縦隔リンパ節郭清を行い、術後2年の現在まで再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2014